いすころりんこ

民主308議席、自民300→119

　第４５回衆院選は３１日未明、全議席が確定した。民主党が３０８議席を獲得し圧勝、政権交代が確定した。野党第１党が選挙で過半数を取り政権を奪取するのは戦後初めて。９月中旬の特別国会で鳩山由紀夫代表が首相に選出され、社民、国民新両党との連立内閣が発足する。新与党は衆参両院で過半数を占めるため「ねじれ」は解消する。自民党は選挙前の３００議席から１１９議席に落ち込む歴史的惨敗。１９５５年の結党以来初めて衆院第１党から転落した。麻生太郎首相は退陣と党総裁辞任を表明した。民主党は「官僚主導の打破」を掲げており、日本の政治システムは一大転機を迎える。

　鳩山氏は３０日夜の会見で「勇気をもって政権交代を選んでいただいたことに心から感謝する」と勝利宣言。麻生首相は「自民党に対する不満をぬぐい去ることができなかった」と敗北を認めた。

　小選挙区で民主党は選挙前の５４議席から１６７増やし、逆に自民党は２２６議席から１６２減らした。公明党は小選挙区で太田昭宏代表、北側一雄幹事長ら８人全員が落選するなど、選挙前の３１議席から１０減。共産党（選挙前９議席）と社民党（同７）は横ばい。国民新党（同４）は１減、みんなの党（同４）は１増、改革クラブ（同１）は議席を失った。新党日本（同０）は小選挙区で初の１議席を得た。

　全議席の内訳は、小選挙区が民主２２１、自民64、社民３、国民新３、みんな２、日本１、無所属６。比例代表が民主８７、自民５５、公明２１、共産９、社民４、みんな３、新党大地１だった。

　投票率は共同通信社の推計で６９・３４％と、前回の６７・５１％を２ポイント弱上回った。（共同）
日刊スポーツより

新型インフルワクチンの出荷、10月下旬から可能　厚労相
　麻生太郎首相は25日の閣議後の閣僚懇談会で、流行期に入った新型インフルエンザについて、早急に対応を講じるよう関係閣僚に指示した。舛添要一厚生労働相はワクチンについて「10月下旬から出荷可能と国内メーカーから報告を受けている。専門家と意見交換をしたうえで輸入を含めた接種の具体的な方法を決定する」と語った。

　首相は「感染拡大の傾向だ。国内で死亡者が出ており、対応を急ぐ必要がある」と指摘。厚労相は「新型インフルエンザは本格的な流行期に入った」との認識を示した。厚労相は記者会見で、財源について「財務省などとも調整している。最終的には首相が決めることになる」と語った。

　塩谷立文部科学相は記者会見で、学校での予防対策に万全を期す方針を強調した。河村建夫官房長官は「関係機関の連携が大事だ。必要な対策を的確に講じたい」と述べた。

厚労相、新型インフル「本格的な流行に」　名古屋で国内3人目の死者
　新型インフルエンザの流行が拡大する中、舛添要一厚生労働相は19日、「本格的な流行がすでに始まっている」と説明、「国民一人ひとりが感染防止対策を実践してほしい」と呼びかけた。
　名古屋市は同日、新型インフルエンザに感染した同市在住の80歳代の女性が重症肺炎のため死亡したと発表。女性は血液のがんである多発性骨髄腫と心不全の基礎疾患があり、免疫力が低下していたという。海外渡航歴はなく、同市は「感染源は現時点で不明」としている。国内の死亡例は沖縄県の男性、神戸市の男性に続き３人目。
　同日午前、厚労省内で記者会見した舛添厚労相は「第２波というより、（５月以降からの）第１波の本格的な流行が始まった」との認識を示した。そのうえで「感染拡大の場となりやすい学校が夏休み期間中なのに患者数が増え続けている」と指摘。「今後、学校が再開された際に感染が急激に拡大することも十分考えられる」と注意喚起した。 (13:44)

富山大 世界最速で抗体作製

半年→１週間

村口・富山大大学院教授らの研究グループが開発したチップ　Ｂ型肝炎や季節性インフルエンザなどのウイルスを排除するヒト抗体を、世界最速の約１週間で作り出すことに、富山大大学院の村口篤・医学薬学研究部教授らの研究グループが成功した。抗体の作製にはこれまで半年以上かかるとされてきたが、抗体を作る細胞を一度に２３万個チェックできる技術を開発して大幅に短縮した。１７日の米科学誌ネイチャー・メディスン（電子版）で発表した。

　抗体は、マウスの細胞などから作り出す方法が主流。研究グループはより副作用を抑えるため、人間の細胞から取り出すヒト抗体を迅速に作る研究を進めてきた。

　ヒト抗体を作るには、１万個につき１個以下とされる特定の細胞を抽出しなければならなかったが、研究グループは直径０・０１ミリの穴を２３万個開けたシリコン製チップ（１センチ四方）を開発。ヒトの血中から取り出した様々な細胞を一度に各穴に入れ、抗体を作りたいウイルスを反応させることで、簡単に特定細胞を発見できるようにした。

　研究グループは、現在流行している新型インフルエンザやエイズ、生物兵器に使われる炭疽菌（たんそきん）などの抗体作りにも応用する方針だ。

　村口教授は「多くの抗体を迅速に作ることで、新型インフルエンザなどの流行をいち早く防ぐ手段につなげたい」としている。

（2009年8月18日 読売新聞）

円周率の計算、２兆5000億ケタ　筑波大が世界新
　筑波大学・計算科学研究センターは17日、円周率を２兆5769億8037万ケタまで計算する世界記録を樹立したと発表した。東京大学などが持っていた従来記録約１兆2411億ケタの２倍以上のケタ数で、ギネスブックの世界記録に登録を申請した。
　同センターで運用している毎秒95兆回の演算能力を持つスーパーコンピューター「Ｔ２Ｋ筑波システム」を使い、計算機の信頼性などを評価する一環として実施した。最後のケタの数字は２だった。検証のための計算を含めて73時間36分かけた。(17日　21:01)

ボルト９秒58金「狙っていた」
＜世界陸上＞◇１６日◇男子１００メートル決勝◇ベルリン五輪スタジアム

　世界記録保持者ウサイン・ボルト（２２＝ジャマイカ）が、９秒５８（追い風０・９メートル）で初優勝を飾った。１年前の北京五輪でマークした世界記録９秒６９を０秒１１更新。別次元の走りで、ライバルたちを圧倒した。「はっきりと世界記録を狙っていた。それで出せた。自分を誇りに思うよ」と喜びを語った。

　２位は９秒７１のタイソン・ゲイ（２７＝米国）、３位にはアサファ・パウエル（２６＝ジャマイカ）が入った。

　［2009年8月17日7時7分］

新型インフルで国内初の死者　沖縄県の50代男性
　新型インフルエンザに感染していた沖縄県在住の50代男性が死亡したことが15日、分かった。厚生労働省によると、新型インフルエンザに感染した患者が死亡したのは初めて。男性は心筋梗塞の治療歴もあり、慢性腎不全のため人工透析も受けていた。同県は「主な死因は心疾患や慢性腎不全が合併していたうえに、インフルエンザに感染したため」としている。

　同県によると、男性は今月９日午後からのどの痛みとせきが出た。12日に透析を受けた際、当初は熱がなかったが、透析中に39度まで上昇。簡易検査で「Ａ型陽性」だったため、抗ウイルス薬タミフルを投与。その後、全身状態が悪化したため、別の医療機関に転院し、入院治療中だったが、15日未明に心停止したという。同日に遺伝子検査を実施したところ、新型の感染を確認した。

　男性は10日に医療機関で透析を受けた際、インフルエンザの症状があったため、簡易検査を実施したが、この時は陰性だった。

　同県によると、男性が感染した経路は不明だが、現時点で周囲にインフルエンザのような症状がある人はいないという。(17:32)

　【北京＝坂尻顕吾】新華社通信によると、台風８号による大雨で１０日深夜、中国東部沿海の浙江省温州市泰順県で土石流が発生し、付近の民家７棟がのみ込まれた。当時屋内にいた６人が生き埋めとなり、地元消防などが１１日未明までに救出したが、うち２人が死亡した。

　台風８号の影響は同省のほか福建、江蘇、安徽各省に及び、６千戸以上の家屋が倒壊し、４省で計約８８０万人が被災しているという。

】『早朝でよかった』　静岡・震度６弱　東海地震へ不安募る2009年8月12日

　高速道路の路肩が崩落し、民家の瓦は地面に散乱した。十一日早朝に東海地方を襲った最大震度６弱の地震。静岡県内では住宅が壊れ、転倒した家電や家具などで多数の人が負傷した。「東海地震が起きたら無事では済まない」。被災者らは不安を隠せず、うだるような暑さの中、後片付けに追われた。　

　バリバリバリ－。地震発生から約一時間後、静岡県牧之原市の小さな集落に木が裂けるような音が響いた。

　現場近くの実家に帰省していた松井直子さん（３４）＝愛知県豊川市＝が家から出ると、東名高速道の路肩のアスファルト部分がごっそりと崩落していた。「早朝だったから被害が出なかったが…」と松井さん。

　牧之原市は日本有数の緑茶の産地。段々畑が広がる。

　「今までにない揺れ。何が起きたか分からなかった」。午前五時すぎ、六千坪の畑で茶を栽培する中村貢さん（６７）＝同市東萩間＝は普段なら畑の見回り中だが、この日は雨だったので自宅でラジオを聞いていて、激しい揺れに襲われた。牧之原市では重軽傷者約十人が出たほか、約千五百軒の家屋が壊れたり、断水した。

　静岡市駿河区。民家では二階の瓦の一部約二百枚がはがれ落ち、軒下には破損を免れた瓦がうずたかく積まれていた。

　「家がつぶれるのではと思うほど、ギシギシと音を立てて揺れ続けた。心臓がバクバクした」。民家に住む印刷会社事務員の女性（５０）は興奮した様子で振り返った。

　「地震だ」。女性は大声で、寝ていた夫を揺り起こした。数分後には東京に住む大学生の次女（２１）から安否を気遣う電話。一階で寝ていた父も無事で、胸をなで下ろした直後に「ドスン、ガラガラ」という大きな音が聞こえ、外に飛び出すと玄関前に無数の瓦の破片が散らばっていた。女性は「東海地震が今回以上の揺れだと、無事では済まないと思う」と不安をのぞかせた。

　駿河湾に面した静岡市駿河区の山間地域。山の斜面には県の特産品「石垣いちご」のビニールハウスが並ぶ。近くの山は、木々がなぎ倒され、黒い土がむき出しに。斜面は幅約十メートル、長さ約二十メートルにわたって崩落、土砂はいちご畑の貯水池近くにまで迫っていた。

　農家の沢山秀雄さん（６０）は「貯水池が土砂で埋まったら、農家をやめないといけないところだった」とほっとした様子で話した。

東名　２４時間態勢で復旧作業
　東名高速では、牧之原市インターチェンジ（ＩＣ）付近で上り線の一部が長さ約四十メートルにわたり崩落し、上り線が静岡ＩＣ－袋井ＩＣ、下り線が静岡ＩＣ－菊川ＩＣで通行止めとなっている。「東名としては過去最大の被害」と中日本高速道路。お盆の混雑ピーク直前でもあり、同社は十三日午前の全面開通を目指し復旧を急ぐ。

　崩落現場は、のり面が約百メートルにわたり崩れ、流出した土砂は約七百立方メートルに上った。ガードレールが宙づりとなり、路面に一部、亀裂が入った。

　同社は被災直後の十一日午前から、亀裂や路面の隆起を直す作業に取り組んだ。午後からは大型クレーンを導入し、長さ約三十メートルの鋼材を打ち込んで崩落の拡大を防いだ。作業は完成まで二十四時間態勢で続ける。

　崩落現場以外の被害は、菊川市内の菊川橋の上下線で、橋と道路の連結部分が最大二十二センチ隆起し、段差が発生。牧之原市内の下り線では、長さ二十メートルにわたり幅約三センチの亀裂ができた。

　同社は復旧までの間、通行止め区間で一般道を利用して東名高速を乗り継いだ車に対し、料金調整をする。

専門家分析　短周期の地震波　倒壊至らず　

　　今回の地震で特筆されるのは、最大震度が６弱に達しながらも命にかかわる家屋の全壊、半壊がゼロだった点だ。要因に専門家らが挙げるのは、揺れの周期の短さ。〇・一～〇・五秒程度にとどまり、甚大な被害を生む一～二秒の「キラーパルス」発生を免れた。地震の規模＝マグニチュード（Ｍ）＝が、かろうじてキラーパルス発生レベルを下回ったらしい。

　「一秒くらいの周期の揺れだと、建物が揺れに追い付かず、耐えきれなくなって倒壊する可能性が高い」

　木造住宅の耐震化に詳しい工学博士の坂本功・東京大名誉教授（６６）は解説する。

　Ｍ７クラスだった〇七年の新潟県中越沖地震（Ｍ６・８、最大震度６強）や能登半島地震（Ｍ６・９、同）ではキラーパルスが観測され、中越沖では全半壊が約七千棟、死者十五人。能登では全半壊が約二千四百棟、死者一人だった。

　キラーパルス発生を左右する要因の一つが、地震の規模という。東京大総合防災情報研究センターの古村孝志教授（４６）＝地震学＝によると「Ｍ７クラスだとキラーパルスになりやすい」。

　今回の地震はＭ６・５。揺れの周期は〇・一～〇・五秒と短かった。激しく揺れたのも数秒間と短め。「震度６弱を観測した場所が限定的」（古村教授）でもあった。

　ただ、古村教授は「東海地震とは別。地震エネルギーの“ガス抜き”にはならない」と強調する。「東海地震はＭ８クラスで、エネルギーは単純計算すると今回の約三百倍」と警告している。

ビートルズ　アビイ・ロードのジャケ撮影から４０年、あの横断歩道にファン集結

2009.8.9 10:22このニュースのトピックス：洋楽「アビイ・ロード」のジャケット撮影から４０周年。ビートルズのファンがジャケット写真を再現した＝２００９年８月８日（ ロイター)